暦の上では立夏が過ぎました。
今回はビニールハウスの育苗シートはがしを行います。
4月18日に種まきをしてから15日間が過ぎました。
<4月24日>
<4月30日>
<5月5日>
育ちを良くする為に、並べられた苗箱の上に薄いビニール(育苗シート)をかけ保温しておりましたが、苗が10センチくらいになったので育苗シートは取り外し、今度は強い日光に慣れさせ、ビニールハウスも25℃~30℃の温度管理に切り替え、徐々に外気に近い温度、環境に慣らしていきます。
陽が照るとシートの下は35度以上になりますから、イネの芽が伸びてくるまでは30℃を目途に、お天気が良い日はハウスの窓を開けて温度が上がり過ぎないように温度調整などを行います。
日差しの強い日にハウスの窓を開けないでいると、シートの下は40度以上にもなって苗が死んでしまうことがあるので気が抜けない管理が求められます。
このようにして田植えまでの期間はビニールハウスで育苗しますが、外の環境に徐々に慣れさせていくことが丈夫な苗を育てるには大切なことです。
シートをはがしたら、田植え当日まで毎朝たっぷりと水を与えます。
ポンプで水を送るシャワーとスプリンクラーを同時に使用して、ハウス1棟につき30〜40分かけて散水します。
水稲と言われるくらいですから、水はいくらあげても全く問題ありません。
田植えの予定は5月18日頃、お天気と苗の状態を見て決めます。
ちなみに…
お米のできの善し悪しは、苗の出来に大きく左右されるため、良い苗を育てれば米作りの半分は成功という意味で、昔から「苗半作(なえはんさく)」と言われています。
農家の間で使われる、「苗半作」という言葉は、「苗の栽培が米作りの半分を占める」という意味で、それほど育苗は重要かつ気を使う作業であることを表しています。
次は「田んぼの水管理」です。
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