耕起した田んぼに水を入れたら次は代かきです。
トラクター後部に装着した「代かきハロー」と呼ばれるアタッチメントに付け替えて代かきを行います。
この代かきハローは、通常のロータリーより幅が広いので、道路などを走る際は折り畳むことができコンパクトになります。
〜代かきとは〜
耕起が完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕いて丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業です。代かきには次のような目的・効果があります。
1. 田んぼの水漏れを防ぐ。
2. 土の表面を均して、苗がムラなく生育するようにする。
3. 苗を植えやすくし、苗の活着と発育を良くする。
4. 元肥(もとごえ)をムラなく混ぜ込む。
5. わらや雑草を掻き込む。
6. 雑草の種を深く埋め込むことにより、雑草の発芽を抑える。
7. 有害ガスを抜き、有機物の腐熟を促進する。
通常、代かきは田植えの5~6日前に行います。田植えまで少し間をおいて、土を落ち着かせます。均平精度が高いと、田植えを行ったあとも苗立ちが均平になり、成長のムラも無く高品質な米がとれます。
代かき前
代かき後
ちなみにこちらの農家さんは、荒掻きと本代かきと言って、日を分けて2回田んぼを掻き混ぜるそうです。その方が土がより細かくトロトロになり、田植えがしやすくなるようです。
よくある光景で、代かきになると必ずサギがトラクターの近くに寄ってきて土中のエサを食べにきます。作業している人だけが見れる特権ですね
代かきをしている間も、他に多くの作業があります。
毎朝の苗の水やりや、田んぼの水回りの管理、畔の除草や田植え前の準備などで大忙しです。
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